奧田染工場 老舗染め工房 (東京都)

奧田染工場 老舗染め工房 (東京都)



平安時代(12世紀)から生糸と織物の産地として史記に登場し、江戸時代(17世紀)には桐生・西陣と並ぶ 織物の都として栄えた東京・八王子市。

「桑の都」とも呼ばれ、古くから養蚕と織物が盛んでした。明治時代 (19世紀)になると織物産業のさらなる発展させるための行政施策よって日本各地の卓越した染色技術を八王子に継承させ、優れた染色工房と職人が台頭して江戸小紋などの高度な染工芸を誇るようになります。


大正時代には電気駆動の力織機が普及し、洋装が日常生活に浸透することで織物と染色の産業は飛躍的に発展します。一時は第二次世界大戦の「八王子空襲」などで苦しい時代を迎えたものの、「多摩織」と呼ばれる高品質な織布が日本政府による伝統工芸品の認定を受けるなど、日本有数の高品質な織物の産地として確立しています。

奧田染工場は多種多様で高度な染色技術を継承しつつ、東京ならではの革新性と芸術性によってファブリックに新たなアート価値を加えます。

ESCとのコラボレーションでは染色とテキスタイル双方の天然素材本来の美しさとエシカルな価値を引き立てる事に共鳴し、熟練の技に新世代の斬新な発想と情熱を織り込んでコンテンポラリーなファブリックを生み出しました。