駒田織布 高島帆布メーカー (滋賀県)
美しい山岳、安曇川の清流、そして日本最大の淡水湖である琵琶湖を有する自然豊かな滋賀県高島市。冬にはあたり一面が銀世界となる豪雪地帯で、江戸時代末期から農家の閑農期の副業として綿織物が栄えました。
年間を通して湿潤な気候は撚糸から織布にいたるまでのプロセスで綿糸の繊維をしなやかで丈夫にし、より精巧で高密度な織り技術を可能にします。その歴史は古く、江戸時代には琵琶湖を往来する船の帆に用いられ、やがて軍用品から衣料、生活雑貨にも欠かせない汎用性の高い生地として需要が増します。
その間、主要な卸先であった京都や大阪の高度な伝統工芸と近代的な産業が高島市の卓越した職人技を育み、最高品質を誇るテキスタイルの「高島帆布」として名を馳せるようになります。近年は産業用資材を含む多種多様なテキスタイルが開発され、国内有数の優れた織物産地となりました。
その高島帆布の品質を受け継ぐ老舗テキスタイルメーカー、駒田織布は1930年代に撚糸業からスタートし、一切妥協のない卓越したクラフトマンシップと織機によって最高品質のテキスタイルを提供しています。
今回、100%オーガニックの糸から企画されたESC別注の上質なキャンバス生地は駒田織布の伝統的なクラフトマンシップのみならず、ESCが目指すテキスタイルのエシカルな価値を実現すべく新世代による惜しみない情熱と英知によっても生み出されています。