JOURNAL
美しい山岳、安曇川の清流、そして日本最大の淡水湖である琵琶湖を有する自然豊かな滋賀県高島市。冬にはあたり一面が銀世界となる豪雪地帯で、江戸時代末期から農家の閑農期の副業として綿織物が栄えました。
年間を通して湿潤な気候は撚糸から織布にいたるまでのプロセスで綿糸の繊維をしなやかで丈夫にし、より精巧で高密度な織り技術を可能にします。その歴史は古く、江戸時代には琵琶湖を往来する船の帆に用いられ、や...
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平安時代(12世紀)から生糸と織物の産地として史記に登場し、江戸時代(17世紀)には桐生・西陣と並ぶ 織物の都として栄えた東京・八王子市。 「桑の都」とも呼ばれ、古くから養蚕と織物が盛んでした。明治時代 (19世紀)になると織物産業のさらなる発展させるための行政施策よって日本各地の卓越した染色技術を八王子に継承させ、優れた染色工房と職人が台頭して江戸小紋などの高度な染工芸を誇るようになりま...
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温暖な気候と豊富な水源に恵まれた静岡県西部の遠州地区では江戸時代中期より農家の副業として綿栽培が盛え、やがて「遠州木綿」として名声を馳せます。
明治以降になるとトヨタ織機などの飛躍的な織布の技術革新や十大紡績工場がこの地に集結したことによって優れた織布メーカーが台頭し、日本有数の綿織物産地へと発展しました。
現在では先人の高度な匠の技を受け継ぐ、個性が際立つインディペンデントのテキ...
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日本の伝統的な宝飾品、建築、神社仏閣、武具などの金物や貴重石の装飾品づくりを担った「餝(かざり)」 職人は江戸時代をピークに伝統工芸の卓越した品質と芸術性を育み、東京では東部の下町でその匠の技が継承されてきました。
ESCの製品を生み出す多様なクラフトマンシップを象徴するエンブレムは優れた鋳物工芸の技術を受け継ぐ1952年創業の鋳造工房、青谷製作所によるもの。大量生産優先の製造では...
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